新所沢クローバー小児科で行う診療内容についてのご案内です。
当クリニックでは小児科診療としてお子様の様々な症状に対する診療全般を行っております。
小さなお子様は自分でうまく症状を伝えることができません。ご両親や周囲の方が様子を見て、少しでもおかしかったり辛そうであれば、小児科を受診してみましょう。
● 百日咳
概ね38度以上を発熱としています。
お子様の機嫌や食欲の変化と発熱以外の症状の有無を確認して気になることがあるときは早めに受診することをお勧めします。
脇の下などを本人が嫌がらない範囲で冷やして下さい。
部屋の温度は普段通りで構いません。
薄着にして、布団なども掛けすぎないでください。
解熱剤は必ずしも使う必要はありません。機嫌が極端に悪いときなどは38.5度以上を目安に使用しても構いません。
普段より柔らかい便が出て回数も多ければ下痢と言っていいと思います。
しかし、乳児では判断が難しい時もあります。哺乳する回数よりも排便の回数が多いときは下痢かもしれないと思います。
嘔吐がなく水分がしっかりとれていれば急いで受診しなくても大丈夫です。
便に血液が混じっているときや検査をご希望の場合はご受診下さい。
母乳やミルクはそのままで構いません。離乳食は一旦中止して下さい。受診して細かい相談をすると良いと思います。
幼児食以後は水分をしっかりとってもらうことが大切です。
アクアライトや野菜スープ、お粥・うどん・豆腐・りんごのすりおろしなどで様子をみましょう。
冷たいものや油分の多いものは便がいつもの硬さになるまでは避けましょう。
嘔吐の原因で多いものはウイルスや細菌による胃腸炎です。
乳児では、その他の原因だったり胃腸炎でも脱水になりやすかったりするので、心配なことがあれば早めに受診することをお勧めします。
最後に嘔吐してから30分から1時間くらい経過していたら白湯や室温のスポーツドリンクのような水分を20~30mlくらい飲んでもらいます。
その後30分から1時間くらい腹痛や嘔吐が無ければまた同じくらい水分を飲んでもらうことを繰り返します。
疲れて眠っているような時や飲みたがらない時は無理に飲ませない方がいいと思います。
上手く水分を取れない時は早めに受診して下さい。
本人の意思ではなく急激に筋肉の収縮が起こる状態を言います。
全身が突っ張る、両手足がぴくぴく動く、体の一部だけが動く等様々な症状があります。
お子様がそのような状態になったら、まず安全な場所で横向きに寝かせて衣服をゆるめて下さい。
初めての痙攣であれば、救急車を要請して構わないと思います。
救急車が到着するまでの間、意識・手足の様子・眼球の様子などを観察して下さい。
余裕があれば時計を見ておくと何分くらい続いているか分かります。
2回目以後は受診時の医師の指示に従ってください。
1週間に2回以下の排便が1か月以上続き、排便時に痛みを伴ったり硬い便が出たりする場合は医療機関でご相談下さい。
乳幼児健診の予定があれば、その際にご相談下さい。
乳児ではプルーンやマルツエキス(薬局で入手可能)が有効なことがあるので、試してみても良いと思います。
浣腸や離乳食を進めることは普通は問題ありません。

百日咳は、特有の痙攣性の咳発作を特徴とする急性の気道感染症です。
乳児期早期から罹患する可能性があり、DPT-IPV(四種混合ワクチン)という百日咳ワクチンを含むワクチンが定期接種として生後3カ月から実施されています。
そのため百日咳の発生数は激減していますが、接種後年数が経過して免疫が減衰した人で発病する人も見られるようになり、最近では小学校高学年以上の患者さんが増えてきています。
この病気は百日咳菌の感染により発症しますが、一部はパラ百日咳菌が原因となっています。感染経路は鼻咽頭や気道の分泌物による飛沫感染と接触感染です。
症状は3つの時期で異なります。
診断するには菌の培養、血清学的検査、遺伝子検査があります。菌はカタル期後半に検出されることが多いですが、ワクチン既接種者では分離が困難と言われています。
遺伝子検査(PCR法)は感度が高く特異性も高いです。症状出現後3週間以内に行うことが重要です。
血清検査は急性期と回復期の2回採血し抗体値が上昇していることを確認して診断します。ワクチン接種後1年未満の患者では診断に利用できないとされています。
最近百日咳菌抗原の検査キットが製造発売承認されています。
治療は抗生物質と症状を軽くする薬を使用します。

日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染した蚊(主にコガタアカイエカ)に刺されることでうつる感染症です。蚊に刺されてから6~16日後に発症するといわれています。
ウイルスはブタなどの動物の体内で増殖し、血液中にウイルスが出てきている動物を蚊が刺し、その血液を吸った蚊が他の個体を刺すことで広がっていきます。

症状としては、突然の発熱、頭痛、嘔気、嘔吐、意識障害や精神症状が挙げられます。その他に光線への過敏な反応、筋肉のこわばり、まひなどが見られることもあります。
日本脳炎ウイルスに感染してもほとんどの人は軽症で、これらの症状を発症する人は100~1000人に1人程度と言われています。
しかし、脳炎症状を起こした場合の致死率は高く、回復しても半数程度の方には重度の後遺症が残ります。
2020年のブタの感染状況を見ると、(抗体値を調べた結果では)四国や九州に高い県が多いですが、千葉と群馬でも陽性が確認されています。
蚊の活動範囲は2㎞前後とされています。訪れる地域と周囲の状況によっては、蚊への対策が重要になります(特にワクチン未接種の方)。